この度新たに花遊印の材質に「桜の木」を加えました。この素材は巡礼用の杖をこしらえている、杖師で有名な西山氏の協力をえております。草木の休息期間(11月より2月迄)の寒気に栽培し、手作業と長期間に根気を加えて、納得の良質な材料にその地肌の美しさを損なうことなく新たなデザインを加えて唯一無二の印鑑を作りました。そして印を彫るのは私、原 肇山が始めから終わりまで手仕上げで作り上げます。
★素材 桜の木(木肌の美しさはこの上ない限りです)
|
|
★採集から仕上げまで
|
採集は自然の木で草木の休息期間(11月から2月迄)生木の古木で、印鑑の材料に適した木を探し採集する。
採集後は室の木、カツブシの木は1ヶ月程度、根元より30cm程水に漬けて置く、桜材は水漬けなしに1ヶ月陰干し保管休ませる。
次に室の木、カツブシ、は荒皮(一層)を削除し、繊維層(二層)を削除そして次に渋皮(三層)を根気良く削除する。その間絶えず傷を付けないように、気を配る。 |
桜の木は中世洗剤等で2回から3回程洗い汚れを落とし桜の美しい木肌を出す。 |
|
|
|
節削り、これが一番大切で体力と根気を要します。外観と、美観を考慮し,節を切除したり害節を取り除き美しい姿に整える。その後薄細い毛羽立を生じないように細心の注意をし、桜についてわ横細に極小凸凹あるので注意をしながら取り除く。 |
その後今まで加工した木を再度洗剤で洗い半日から一日後ワックスで磨きこの工程を2日に1回行いこの過程を4回から5回くり返しその後乾燥する。乾燥期間は二ヶ月から三ヶ月要する。
その後6センチ程度の長さに切断し、花をペイントしたりニスを塗ったりして印材を作る。
|
以上の仕上げ作業までの工程には長期間と指先作業で根気を要し疲労度も高く一日で120cmから130pの木を2本作ることが最高の作業能率です(西山氏の談) |